以前からORCAプロジェクトに共鳴し導入を考えていたが、やっと平成15年6月に入院版がリリースされたので、9月より従来の大手レセコン会社とORCAシステムの講習済みサポート業者と2社を選び導入を進めた。今までのレセコンからデータ移入がスムーズに行かず時間を無駄に費やしたので、数ヶ月分の患者名など最低のデータだけにして、何とか平成16年3月から単独運用を開始した。
種々のトラブルがあって、口の悪い連中からオルカでなく「愚か」だと皮肉られた。業者はLinux OSの中でも強靭ではあるが、汎用ではないDebianを用いているORCAは解らないことが多く、勉強をしてきますと言うばかりであった。
バージョンアップの際に稼働が極端に遅くなったり、不安定になるなど挙動がおかしくなり、従来の業者では解決せず、ORCA開発チームとのやりとりが必然的に増えた。
ORCA開発チーフの永島さんらが17年夏に来苫し、全国で起こっているトラブルは、サポート業者の水準に問題があるのが殆どであるとの話であった。当院の場合はきちんとインストールされていない箇所がみつかり、またサーバの問題もみつかった。問題を指摘してくれたORCAプロジェクトの開発技術者が以前に属していたIT業者のソフトテックスも同行しており、技術レベルはお墨付きで、北海道でも診療所にサポート実績があるということより、当院のORCAサポートをお願いした。
以後は大変スムースに、処理速度も見違えるほど上がり、病名や手術術式別など患者データベースとして使っている。